
こんにちは、とも<Tomo_AIA>です。
今回は現代の日本人がよく陥っている謎の体調不良の原因と対策を紹介していきたいと思います。
朝起きてもなんとなく体調が悪くて疲れが取れない。
仕事でミスをしてしまう。
仕事で集中力が続かない。
20歳から10キロ以上太っていてダイエットにいつも失敗する。
なんだか不安でなかなか眠れない。
これら一見バラバラに見える症状ですが、原因の根っこは全て同じだと考えることができます。これらの症状をひとつのことで一気に改善する方法を紹介していきたいと思います。
この記事の内容
- 現代人の抱える原因不明の体調不良の原因を探ります。
- これらの不調の根本的解決方法を紹介します。
- 生活の質と生産性を改善し人生をより豊かにすることを目指します。
体調不良の原因は『文明病』
1995年にアメリカワシントン州の牧師、ボブ・ムーアヘッド氏は、『現代の矛盾』というエッセイを発表しました。
私たち人間は、長大なビルを作り上げたが、いっぽうで気は短くなった。
道路を広くしたわりに、視野は狭くなった。
お金を使っても身につくものはなく、ものを買っても楽しみは少ない。
家は大きくなったが、家族との関わりは小さい。
便利になったのに、時間はない。
専門家が増えても、それ以上に問題も増えた。
薬は増えたのに、健康な人は減った。
私たちは、酒を飲みすぎ、たばこを吸いすぎ、時間を無駄に過ごし、少ししか笑わず、毎日を急ぎすぎ、怒りすぎ、夜更けまで起きすぎ、目覚めたらすでに疲れている。
(一部抜粋)
『現代の矛盾』著:ボブ・ムーアヘッド
僕はこの文章を読んだとき、がつんと衝撃を受けました。かなしいかな「ああ!わかる!」ととても共感してしまいました。
この文章に共感する人は実際多いと思います。本当に現代はこんなに文明が発達しているのに何のために発達したのかわからなくなるほと矛盾していますよね。
このエッセイを書いた方はアメリカの方ですが、現代の日本も同じでいくら文明が発達しても逆に幸せが遠のいているのではないかと思ってしまいます。
僕も夜になんだか不安で遅くまで寝付けない。
朝起きてもなんかすっきりとせずにどことなく体調が悪い。
会社に行っても仕事に取り掛かるまでに時間が掛かる。
ITエンジニアの仕事ですが、思いもよらないリリースミス、バグが見つかる。というようなことが最近多いです。
皆さんも当てはまるようなことはありませんか?
これらは全て『文明病』と言われる現代の文明がもたらしたものです。
一見ばらばらの問題に見えますので、現代の我々が信じている西洋医学では太刀打ちできません。
なぜなら西洋医学は『対処療法』的な医学だからです。
頭が痛ければ鎮痛剤を処方し、不安があれば精神安定剤を、眠れなければ睡眠薬を肥満にはカロリー制限をとそれぞれ局所的に対処療法をしても問題の根本は解決しません。
この謎の体調不良の根本原因は『文明病』です。逆に言うと根本原因を治療してしまえばばらばらに見えた体調不良が一網打尽できるということです。
『文明病』のひとつ肥満
『文明病』でもっとも典型的といえる例は肥満です。
アメリカ疾病管理予防センターによりれば、1950年代の肥満率は10%を下回るレベルだったのが、2010年代には35%まではね上がっています。
さらに1980年代を見てみると、ちょっとした相撲取りぐらいの体型でも『異常者』として扱われて、見世物小屋で働かされていたという記録があるぐらい肥満そのものが珍しかったそうです。
そういう僕も肥満の黒歴史があります。肥満になると自信とやる気が失われ、人生の貴重な時間を無駄にすると痛感しております。
それだけではなく、内臓脂肪が多いと体内の炎症レベルが上がります。この炎症レベルが原因不明の体調不良に大きく関係していることが最近の研究で分かってきています。
ヒトは進化の過程で絶滅しないようにできるだけカロリーが高い食料を好むようになってきたので、この食料の豊富な先進国に住む人間は肥満になっても仕方ない状況です。
ヒトは進化の過程でハイカロリーな食事を好むように設計されているのですから、少なくとも意志の力だけで肥満に立ち向っても勝ち目はありません。
この『肥満環境』をどのように変えるかが鍵になってきます。
『文明病』のひとつ鬱病
『文明病』と言葉を知らなかった方でも「鬱病は文明病じゃないのかな?」と想像がつくというぐらい代表的な『文明病』のひとつが鬱病です。
現代の日本でも約10人にひとりが鬱病と診断され、厚生省の統計では平成8年には43.3万人だった患者数は平成23年に95.8万人まで急増しています。
僕の周りにも実際に鬱病になった人がいっぱいいますし、僕自身も鬱病かと思うような症状に悩まされた経験があるほど、鬱病は身近な病期になってきています。
この病気も文明が発達し豊かになればなるほど増えているという事実です。
また、鬱病が『文明病』であることを裏付けるとても興味深い発表があります。
1976年、人類学者のエドワード・シエフェリン氏がパプアニューギニアで暮らす2000人のカリル族の調査を行ったところ、鬱病患者はゼロだったそうです。
カリル族は野生動物の借りと植物の採集だけで生活する部族で、200万年前の旧石器時代と同じライフスタイルだそうです。
メンタルの健康という点では、現代人は狩猟採集民族よりもかなり遅れていることがわかります。
鬱病の原因はまだ解明されておらず、近代化の何が悪いのかははっきりしていないのが現状です。
ひとつだけ確かなのは、この現代人の心のトラブルにも、進化のミスマッチが関わっているという事実です。
では、この『文明病』にどのように対抗して打ち勝つことができるのかを見ていきたいと思います。
『文明病』に勝って生産性を倍増する方法
ここで着目したいのが、『文明病』は現代の文明の発達がもたらした病気であり、これらは古代の人々の生活スタイルではあり得なかったということです。
ここで使えるのが『進化医学』という、ダーウィンの進化論をベースにしながら人間の病気の正体を考える医学です。
ダーウィンが生み出した進化論と最新医学のデータを組み合わせたもので『ダーウィニアンメディスン』とも呼ばれています。
今回のエピソードで紹介するのが、その進化医学をベースにした『パレオダイエット』です。
パレオダイエットは『旧石器時代の食事法』という意味で、進化医学のアイデアを使って食事スタイルを組み替えていくテクニックです。
具体的には、できるだけ狩猟採集民族の食生活に近づくように、ジャンクフードやスナック菓子のような加工食品(ハムやソーセージも含む)をやめ、パンや白米のような精製穀物の量もできるだけ削減する。
代わりに野菜やキノコ、魚、鳥類の量を増やし、間食はゆで卵やナッツ類で代用し、食物繊維豊富な根菜類を主食にする。
また、乳製品もできるだけ減らします。
これがパレオダイエットです。
以前のエピソード(生を変える 簡単で長続きして絶対痩せる)で紹介した糖質制限ダイエットにも似ています。
僕も以前に紹介した糖質制限ダイエットの延長でこのパレオダイエットを取り入れています。
まだ取り入れて1カ月ほどしか経っておりませんが体重と体脂肪が順調に落ちています。
僕の場合は元々ダイエットと筋トレをやっているので、一概に全てがパレオダイエットの成果と言い切ることはできませんが、十分な結果ではないでしょうか。
また、パレオダイエットと筋トレにより原因不明の体調不良が改善され、よく眠れて朝の目覚めがよく、このブログも朝4時半に起きて書いていますが、仕事に対する集中力も増したと実感しています。
もし『文明病』かなと思う症状が少しでもあり対処療法で改善がみられないのであれば、是非、このパレオダイエットを試してみることをおすすめします。
今回はこのへんで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。